きらきらひかる羽飾り

『ルーミー詩撰』
メヴラーナ ジャラールッディーン・ルーミー

きらきらひかる羽飾り 1

 

「全部ゼンブ、引ッコ抜イテシマワナキャ」、孔雀ハ泣キ叫ンデソウ言イマシタ。
「コンナ豪奢ナ羽、ワタシヲ自惚レニスルバカリデ何ノ役ニモ立タナイノダモノ」

才とか知とかといったものには、用心するに越したことはない。
ましてや、中途半端な愚か者ならなおさらのこと。
餌には夢中になるくせに、決して罠を見ようとしないのだから。

神への畏れという名の手綱に、きみ自身をつなげ。
きみの持つ強さと才知は、まさしくそのためにあるのだから。

自分で自分を制御できない者にとり、自由意志なるもの以上に、
致命的な災禍をもたらすものはないのだから。

 


1. 『精神的マスナヴィー』5-648. 人間の力量も能力も、神に対する奉仕以外に用いられれば誤信や災難をもたらすことになる。しかしここでの教訓は、自分たちには勝ち目がないからという理由で故意に武器を捨てても良い、ということではない。そうではなくむしろ与えられた武器を信頼し、これを用いて自分たちが得られる/得たいと考える成功を実際に得ることに注力すべきなのである。