音楽の記憶

『ルーミー詩撰』 メヴラーナ ジャラールッディーン・ルーミー 音楽の記憶 1   ある人は言う、私たちの耳を心地良くくすぐるナイもリュートも、 突き詰めればその旋律は、回転し続ける宇宙より受…

恋の在り処

『ルーミー詩撰』 メヴラーナ ジャラールッディーン・ルーミー 恋の在り処 1   泣く以外にすることなんか何もない あなたがいない なんて まるで陽が沈んで光を失った夜の空のよう あなたは少…

「心の絆」

『ルーミー詩撰』 メヴラーナ ジャラールッディーン・ルーミー 「心の絆」 1   幸せなひととき、 宮殿に共に座るあなたと私。 姿はふたつ、影もふたつ、 けれど魂はひとつだけ、あなたと私。 …

「白川夜船」

『ルーミー詩撰』 メヴラーナ ジャラールッディーン・ルーミー 「白川夜船」 1   長いこと、同じ町に暮らす男が今夜も眠りにつく。 眠りについてすぐに男は、全く別の町を夢に見る。 良いもの、…

死せる者の嘆き

『ルーミー詩撰』 メヴラーナ ジャラールッディーン・ルーミー 死せる者の嘆き 1   人の世の貴公子が語るには この世を去りし者のうち 死せることを悲しむ者は一人としていない 否、彼らは悔や…