真理は我らの裡に

『ルーミー詩撰』 メヴラーナ ジャラールッディーン・ルーミー 真理は我らの裡に 1   木立は繁り枝には果実あふれ 蔓草は曲線を描いて緑に光り スーフィは一人、木陰に座す 瞼は閉ざされ、頭は…

眠りて目覚めよ

『ルーミー詩撰』 メヴラーナ ジャラールッディーン・ルーミー 眠りて目覚めよ 1   毎夜、あなたは 魂を肉体の檻から解き放ち 染みついた記憶の埃を 跡形もなくきれいにぬぐい去る 毎夜、わた…

魂は唯ひとつ

『ルーミー詩撰』 メヴラーナ ジャラールッディーン・ルーミー 魂は唯ひとつ 1   信じる者は数多くいても、信仰そのものは唯ひとつ 体は別々に離れていても、信じる者の魂は唯ひとつ 雄牛やロバ…

スーフィーとは何か

『ルーミー詩撰』 メヴラーナ ジャラールッディーン・ルーミー スーフィーとは何か 1   スーフィーを自称する者たちがいる。 つぎはぎだらけの外衣に身を包み、それらしく振る舞う。 だが外衣の…

希望の歌

『ルーミー詩撰』 メヴラーナ ジャラールッディーン・ルーミー 希望の歌 1   船に乗り込み荷を積んだとき、 信頼の名の下に冒険が始まる。 旅の途中で溺れて終わるか、 陸へと辿り着けるのか、…