2巻:序

『精神的マスナヴィー』2巻 ジャラールッディーン・ムハンマド・ルーミー   序 愛あまねく慈しみ深い神の御名において。 しばらくの間、このマスナヴィーは遅れるがままになっていた。血が乳となる…

「新月を見た」と思い込んだ者の話

『精神的マスナヴィー』2巻 ジャラールッディーン・ムハンマド・ルーミー    「新月を見た」と思い込んだ者の話 かつてウマル1が統治していた頃のこと。ラマダンの季節も近づいたその夜に、幾人か…

小咄:蛇を盗む話

『精神的マスナヴィー』2巻 ジャラールッディーン・ムハンマド・ルーミー   小咄:蛇を盗む話 135. みじめな泥棒が盗みを働いた。愚かなことに、泥棒はそれをお宝に違いないと勝手に思い込み、…

暗闇でライオンを撫でる

『精神的マスナヴィー』2巻 ジャラールッディーン・ムハンマド・ルーミー   暗闇でライオンを撫でる 農夫が牛小屋に雄牛をつないだ。ライオンが農夫の雄牛を食べて、そのまま雄牛のいた場所に座った…