七. 麻薬、阿片、その他の薬物

『真理の天秤』
著 キャーティプ・チェレビー
訳と解説 G. L. ルイス

 

七. 麻薬、阿片、その他の薬物

核心を突かれた中毒者たちが「なんという罵詈雑言!」と言うかも知れない。何と言われようが、本件についての真の理論と最高の説明は以下の通りである。

人間は、最初に造られた通りの姿を保つべきである。それが彼の置かれている状況や彼の状態に最適なのであり、その堅固な構造に変更を加えてはならない。

麻薬、阿片、それにその他の薬物は治療の類いに属するものである。疾患や病気のために使用の必要があるのでもない限り、食事療法の他に薬物に手を出すべきではない。たとえ必要があるとしても、それでも食事療法の方が好ましいのである。そこから薬物使用へ至る過程を急ぎ過ぎるのは、治療の法則に反している。「しかしそれを使用しないといけないわけでもなく、そういう状態にあるわけでもないにしても、それを純粋に楽しむために使用することもありうる。今更言うまでもないだろう」。そう言って人はこれらをよく知ったような気になり、二、三回ほど使用し、以降すっかり習慣としてしまう。そしてその後になって、習慣になってしまったことを止めるのが不可能なことに気づき、死ぬまで一生苦しむようになるかもしれない。年を経るごとに、それはますます強まってゆく。彼の輪郭が歪んでゆく。面立ちも身なりもまるで教会の壁の、あちこちが剥がれて消えてしまった古いフレスコ画のようになる。使用すれば、一瞬で逆戻りである。能力と感覚は遮られ、理解も意識もどこかへ飛び去ってしまう。死んでもいないが生きてもおらず、眠ってもいないが起きてもいない、ゆらゆらと揺らいでいるだけの物体になる。自らの自由意志で選んでこのような有り様になろうとは、彼らが自らに加えた恐るべき害悪に疑いの余地などあるだろうか?

この習慣をどうにかこうにか断ち切ることができるようなら、それは大いなる幸運であり機会を逃してはならない。そうでないなら、急に断ち切るのは危険である。どのような方法があるだろうか?

これを断ち切るのに聖法の許可は不要である。麻薬の長期常習者に干渉するのは愚かな誤りである。言葉をかけるなら、中毒の罠に落ちてはいない者たちへの警告と良い助言の他にない。さもなければ彼らは、中毒者たちの親しげな誘いや執拗さに引き入れられてしまうだろう。

「汝の同胞になつめやしを与えよ。もしも拒否されたなら、燃える石炭を与えよ」。1

 


1. すなわち、「私はあなたに良い助言を与えた。あなたは拒否した、自らの破滅と引き換えに」。