3巻:序の序

『精神的マスナヴィー』3巻 ジャラールッディーン・ムハンマド・ルーミー   序の序(散文による) 愛あまねく慈しみ深い神の御名において。 ヒカーム(知恵、学問)は神の軍隊である1。新参の入隊者たちの魂を強めたもうは御方で...

小咄:蛇を盗む話

『精神的マスナヴィー』2巻 ジャラールッディーン・ムハンマド・ルーミー   小咄:蛇を盗む話 135. みじめな泥棒が盗みを働いた。愚かなことに、泥棒はそれをお宝に違いないと勝手に思い込み、うまいことせしめてや...

暗闇でライオンを撫でる

『精神的マスナヴィー』2巻 ジャラールッディーン・ムハンマド・ルーミー   暗闇でライオンを撫でる 農夫が牛小屋に雄牛をつないだ。ライオンが農夫の雄牛を食べて、そのまま雄牛のいた場所に座った。夜になり、農夫は雄...

『ロバは去った!』

『精神的マスナヴィー』2巻 ジャラールッディーン・ムハンマド・ルーミー   『ロバは去った!』 旅路の果てに、一人のスーフィーがダルヴィーシュのための修道場に辿り着いた。彼はその荷をロバから降ろし、厩舎へと連れ...

貪欲な破産者

『精神的マスナヴィー』2巻 ジャラールッディーン・ムハンマド・ルーミー   貪欲な破産者 585. 家も無ければ家族も無い、一文無しの破産者の男がいた。彼は刑務所の中、冷たい格子に閉じ込められていた。囚人たちに...

「もしも」の家

『精神的マスナヴィー』2巻 ジャラールッディーン・ムハンマド・ルーミー   「もしも」の家 家の無い男が、必死で家を探していた。友人が来いと言うので行ってみると、そこは荒れ果てたあばら家だった。 740. 友人...

母を殺した男

『精神的マスナヴィー』2巻 ジャラールッディーン・ムハンマド・ルーミー   母を殺した男 ある男が怒りにかられて母親を殺した。短剣をふるい、また自らの拳もふるった。誰かが彼に言った、「おまえの邪悪さが、母たる者...

「新月を見た」と思い込んだ者の話

『精神的マスナヴィー』2巻 ジャラールッディーン・ムハンマド・ルーミー    「新月を見た」と思い込んだ者の話 かつてウマル1が統治していた頃のこと。ラマダンの季節も近づいたその夜に、幾人かの者達が、新月の出現...