神の美について

『ルーミー詩撰』
メヴラーナ ジャラールッディーン・ルーミー

神の美について 1

 

王侯たちは大地に口づける、
大地は美をもたらすがゆえに。
神がその極上の杯から美をひとしずく、
埃まみれのこの大地に混ぜ合わせたもうがゆえに。

優しき恋人よ、埃まみれの口づけでさえ
百の陶酔をもたらすならば
考えてもみよ、混じりけのない「それ」と
交わるときの歓喜はいかばかりか!

 


1. 『精神的マスナヴィー』5-372.