第4話

『スーフィーの寓話』 メヴラーナ ジャラールッディーン・ルーミー 「スーフィーと、ロバと、不実な下働きの男」1   ある晩のこと。放浪のスーフィー2が一人、ダルヴィーシュ3達のための修道場を…

第5話

『スーフィーの寓話』 メヴラーナ ジャラールッディーン・ルーミー 「タカとフクロウの群れ」1   彼はタカ、いずれは王の腕へと還る身である。 道にはぐれたそのタカは、しかし盲いていた。 道に…

第6話

『スーフィーの寓話』 メヴラーナ ジャラールッディーン・ルーミー 「新月を見た、と勘違いした男」1   かつてウマル2が統治していた頃のこと。 ラマダンの季節も近づいたその夜3に、幾人かの人…

第12話

『スーフィーの寓話』 メヴラーナ ジャラールッディーン・ルーミー 「いつわり無き悔悟」1   金曜日の礼拝に参加しようと、ある男が道を急いでいた。ところがマスジド2に来てみると、人々が礼拝堂…

第14話

『スーフィーの寓話』 メヴラーナ ジャラールッディーン・ルーミー 「強欲な一文無し」1   家も家族もない一文無しの男がいた。 彼は刑務所の中にいた。冷たい鉄格子の、あちら側に閉じ込められて…