しゔりりく

コンヤの伝統行事「シブリリク」の様子。「カンディリの夜(ラジャブ月初日)」の朝、子供達が一軒一軒ご近所のお宅をまわってお菓子をもらうのだそう。

ŞİVLİLİK –THE TRADITIONAL CANDY-GIFT FEAST ON THE BEGINNING OF RAGHAIP DAY

コンヤ以外の、トルコ出身の幾人かに尋ねてみたけれど、知っているひとが(今のところ)誰もいなかった。「初めて聞いた」はともかく、「それはコンヤのアフェアであって、イスラムとは関係がない」とおっしゃるひともいた。

うーん。

イスラム暦の7番目の月をラジャブ月と呼ぶ。続く8番目のシャアバーン、9番目のラマダン、この三カ月が神様の慈悲がいつもより多く注がれております!ということになっている。

で、ラジャブ月の最初の夜を「レガーイブ・カンディリ」とか「カンディリ(カンテラ、灯明)の夜」とか呼ぶ。「呼ぶ」と書いたけれど、実際には「呼ぶ人たちがいる」くらいの方が良いのかも知れない。主にトルコの人たちがそうしている。トルコの人たち「だけ」とは限らないかも知れないけど、今のところ、トルコの人たち以外にそうしている人たちを知らない。ジャーミイの人たちは、それを「灯明祭」と訳している。

で、その「レガーイブ・カンディリ」を「それはトルコのアフェアであって、イスラムとは関係がない」とおっしゃるひとたちもいる。

うーん。いや。なんていうか。つまらなくないか、そういうの。

つまらないというか。「イスラムとは関係がない」ではなく、「アラブとは関係がない」と、ものごとは正しく申し述べていただきたい。


とりあえず、シブリリクかわいい。「おなかいっぱいの甘いお菓子、早起きのひとのお菓子は一番おいしい、チョレギにボレッキ、…」なんとかかんとか、節回しつけてお菓子をねだる。動画だけ見たら、非英語圏のハロウィンのようにも見える。

お祭りの、山車の後ろに最後までがんばってついて行くと、境内でごほうびのお菓子をもらえるんだよね。

別のところに書いたのを、こちらに保存しました。