「修道院、なんてない」

『ルーミー詩撰』 メヴラーナ ジャラールッディーン・ルーミー 「修道院、なんてない」 1   きみは孔雀、きらきらひかる羽飾り。 羽を引き抜くのはおやめ、自分を傷つけるのはおやめ。 引き抜く…

僕たちの流儀

『ルーミー詩撰』 メヴラーナ ジャラールッディーン・ルーミー 僕たちの流儀 1   肉体の耳から流れ込む雑音で 心の耳を塞いでしまわないで 心の耳はとても華奢にできている だからもう何も聞か…

「ラッバイカ」

『ルーミー詩撰』 メヴラーナ ジャラールッディーン・ルーミー 「ラッバイカ」 1   夜、その男は一心に神を念じていた。 –– 「アッラー!」 繰り返される御方への賛美で、彼の唇は甘く熟した…

神は賛美の彼方に

『ルーミー詩撰』 メヴラーナ ジャラールッディーン・ルーミー 神は賛美の彼方に 1   ごらん、大地を。 知恵の光を吸い込んで、 胸の奥に種子を受け入れるのを。 やがて春が訪れる。 大地は、…

知は力なり

『ルーミー詩撰』 メヴラーナ ジャラールッディーン・ルーミー 知は力なり 1   知識こそは、ソロモンの王国へ通ずる鍵である。 世界は肉体であり、知識はその精神である。2 世界という器を、知…