小話:寛大なカリフ

『精神的マスナヴィー』1巻 ジャラールッディーン・ムハンマド・ルーミー   小話:寛大なカリフ - さて。 それでも天の市場に足を踏み入れることをためらう人のために、 もうひとつだけ小話を語っておきたい。 昔々...

小話:市場の天使

『精神的マスナヴィー』1巻 ジャラールッディーン・ムハンマド・ルーミー   小話:市場の天使 市場に見守る二人の天使について、話したことがあったろうか。彼らは毎日、市場に舞い降りてこう告げる - 「神よ、気前良...

吟遊詩人の物語

『精神的マスナヴィー』1巻 ジャラールッディーン・ムハンマド・ルーミー   吟遊詩人の物語 昔々、ウマルが治めた時代のこと。素晴らしい吟遊詩人がいた。この吟遊詩人、竪琴の名手でもあった。彼の声の見事なことときた...

何であれ、神の思し召すままに

『精神的マスナヴィー』1巻 ジャラールッディーン・ムハンマド・ルーミー   何であれ、神の思し召すままに ずいぶんと多くの言葉を語ってきた、しかしまだまだ物語は続く。 我らのこの長い旅、これはひとえに神のご好意...

商人とオウム

『精神的マスナヴィー』1巻 ジャラールッディーン・ムハンマド・ルーミー   商人とオウム あるところに商人がいた。商人はオウムを飼っていた。可愛らしいオウムは、鳥かごに閉じ込められていた。 さて商人が、インドへ...

信じる者の長ウマルとローマからの使者

『精神的マスナヴィー』1巻 ジャラールッディーン・ムハンマド・ルーミー   信じる者の長ウマルとローマからの使者 広いひろい砂漠を渡って、皇帝の使者が、はるか彼方のローマ(ビザンツ)からメディナに住まうウマルに...

小さな聖戦、大きな聖戦

『精神的マスナヴィー』1巻 ジャラールッディーン・ムハンマド・ルーミー   小さな聖戦、大きな聖戦 国々を統べる王侯諸君よ!我らは実に多くの外敵を滅ぼした。 だが今や、外敵よりもなお悪い敵が我ら自身の内に育ちつ...

獅子とけもの達:『カリーラとディムナ』より

『精神的マスナヴィー』1巻 ジャラールッディーン・ムハンマド・ルーミー   獅子とけもの達:『カリーラとディムナ』より 多くのけもの達が住まう谷があった。申し分無く心地よい谷だった。ただ一つ、ライオンがしばしば...

福音が説くムハンマドについて

『精神的マスナヴィー』1巻 ジャラールッディーン・ムハンマド・ルーミー   福音が説くムハンマドについて ムスタファ、預言者の中の預言者。一点の瑕も無き人。 ムスタファの名は福音書の裡にも見出せる。 そこには彼...

終)ユダヤの王とキリスト教徒

『精神的マスナヴィー』1巻 ジャラールッディーン・ムハンマド・ルーミー   続)ユダヤの王とキリスト教徒 かの卑しき宰相の、元を辿ればその動機は妬みにあった。その虚飾、その慢心ゆえに、彼は耳と鼻とを風塵のように...