第11話

『スーフィーの寓話』 メヴラーナ ジャラールッディーン・ルーミー 「凍った蛇」   蛇使いが一人、自らの呪文の力で蛇を捕えようと、山の中へと分け入った。 - 遅かれ早かれ、探求者は発見者となる。常に両手を用いて...

第10話

『スーフィーの寓話』 メヴラーナ ジャラールッディーン・ルーミー 「薬剤師と土食い男」1   土食いの気質を持つ男が、上等な砂糖をたっぷり買い占めるつもりで薬局へ出かけた。 訪れた薬局の薬剤師は、悪知恵の働くず...

第9話

『スーフィーの寓話』 メヴラーナ ジャラールッディーン・ルーミー 「ギリシャの絵描きと唐の国の絵描き」1   その昔、唐の国の絵描きが言うことには、「我らの技術に敵う者は無し」。 応えて、ギリシャの絵描きが言う...

第8話

『スーフィーの寓話』 メヴラーナ ジャラールッディーン・ルーミー 「三匹の魚」1   がんこ者に語って聞かせるのに、ちょうどいい話がある。これは大きな湖に住む、三匹の魚の物語だ。『カリーラ』2を読んだ者なら知っ...

第7話

『スーフィーの寓話』 メヴラーナ ジャラールッディーン・ルーミー 「ほら吹き男と羊のしっぽ」1   あるところにある男がいた。男は貧しく、そのために世間から少しばかり軽んじられていると感じていた。そこで男は、毎...

第6話

『スーフィーの寓話』 メヴラーナ ジャラールッディーン・ルーミー 「新月を見た、と勘違いした男」1   かつてウマル2が統治していた頃のこと。 ラマダンの季節も近づいたその夜3に、幾人かの人々が、新月が出るのを...

第5話

『スーフィーの寓話』 メヴラーナ ジャラールッディーン・ルーミー 「タカとフクロウの群れ」1   彼はタカ、いずれは王の腕へと還る身である。 道にはぐれたそのタカは、しかし盲いていた。 道にはぐれて、彼は荒野2...

第4話

『スーフィーの寓話』 メヴラーナ ジャラールッディーン・ルーミー 「スーフィーと、ロバと、不実な下働きの男」1   ある晩のこと。放浪のスーフィー2が一人、ダルヴィーシュ3達のための修道場を訪れ、一夜の宿を求め...

第3話

『スーフィーの寓話』 メヴラーナ ジャラールッディーン・ルーミー 「インドへ逃げた男」1   ある日の昼前のこと。高貴な身なりをした自由民らしき男がやって来て、スライマーン2の法廷へ駆け込んだ。彼の顔色は苦悶の...

第2話

『スーフィーの寓話』 メヴラーナ ジャラールッディーン・ルーミー 「青物屋と緑のオウム」1   あるところに青物屋がいた。青物屋は一羽のオウムを飼っていた。甘くかわいらしい声でものを言う緑色のオウムだった。椅子...