想いびとは『わたし』

『精神的マスナヴィー』1巻 ジャラールッディーン・ムハンマド・ルーミー   想いびとは『わたし』 ある男が、恋しい想いびとの住まう館の扉を叩く。扉の中から、想いびとが彼に尋ねる、「どなた?」…

合一について

『精神的マスナヴィー』1巻 ジャラールッディーン・ムハンマド・ルーミー   合一について 想いびとは男に告げた、「お入りになって、わたくしそのもののあなた。庭に揺れる薔薇の花と棘のように、ど…

続)ライオン、オオカミとキツネの物語

『精神的マスナヴィー』1巻 ジャラールッディーン・ムハンマド・ルーミー   続)ライオン、オオカミとキツネの物語 「我」と「汝」の二元論に取り付かれた者には、何の美点も残ってはいない。誇り高…

解題:あるいは神の人ノアに寄せて

『精神的マスナヴィー』1巻 ジャラールッディーン・ムハンマド・ルーミー   解題、あるいは神の人ノアに寄せて ノアはどうであったか。ノア - 平安が彼と共に在らんことを - は、彼の一族の人…

スーフィーは王侯の正面に座す

『精神的マスナヴィー』1巻 ジャラールッディーン・ムハンマド・ルーミー   スーフィーは王侯の正面に座す 王侯の習慣について語っておこう。 以前にも語ったことがあったろうか、聞かせたことがあ…