羊飼いの祈り

『ルーミー詩撰』 メヴラーナ ジャラールッディーン・ルーミー 「羊飼いの祈り」1   道の途上でモーセは羊飼いを見た。 羊飼いは涙をこぼして一心に祈っていた。   わが主よ、選ばれたる御方よ どこにお...

神化

『ルーミー詩撰』 メヴラーナ ジャラールッディーン・ルーミー 「神化」1   蠅が蜜に落ちる。 体のどこもかしこも、部位の別なく 蜜に絡めとられて動かなくなる。 「イスティグラーク」、すなわち 忘我の境地という...

見えざる力

『ルーミー詩撰』 メヴラーナ ジャラールッディーン・ルーミー 「見えざる力」1   我らは葦笛、奏でる調べはすべてあなたのもの 我らは山々、響くこだまはすべてあなたのもの 我らはチェスの駒、勝利も敗北もあなたの...

礼拝の魂

『ルーミー詩撰』 メヴラーナ ジャラールッディーン・ルーミー 礼拝の魂 1   ジャラールッディーンは問われた。 「定められた礼拝以外に、神に至る道はありましょうか」 「否、」彼は応えた。 「だが礼拝とは、定め...

悪きもの、この愛すべきもの

『ルーミー詩撰』 メヴラーナ ジャラールッディーン・ルーミー 悪きもの、この愛すべきもの 1   この世に、絶対の悪などというものは存在しない。 悪とは相関的なものだ。この事実を認めなくてはならない。 永遠なら...

見せかけの知識

『ルーミー詩撰』 メヴラーナ ジャラールッディーン・ルーミー 見せかけの知識 1   ねえ、きみ、 きみはいったいそれを知っているのだろうか、 きみはそれを理解しているのだろうか。 それともきみは、薄々は感じて...

想い人は「わたし」

『ルーミー詩撰』 メヴラーナ ジャラールッディーン・ルーミー 想い人は「わたし」 1   ある男が、愛しい想い人の住まう館の扉を叩く。 「どなた?」想い人が尋ねる。 「私です」男は答える。 「お帰りになって」想...

光はひとつ

『ルーミー詩撰』 メヴラーナ ジャラールッディーン・ルーミー 「光はひとつ」1   ランプはそれぞれ違っても、放つ光は同じひとつ。 光、それははるか彼方から届けられる。 あなたがランプに眼を奪われ続けるのであれ...