僕たちの流儀

『ルーミー詩撰』 メヴラーナ ジャラールッディーン・ルーミー 僕たちの流儀 1   肉体の耳から流れ込む雑音で 心の耳を塞いでしまわないで 心の耳はとても華奢にできている だからもう何も聞かないで 力を抜いて ...

魂の階梯

『ルーミー詩撰』 メヴラーナ ジャラールッディーン・ルーミー 魂の階梯 1   私は鉱物として死に、植物となった。 私は植物として死に、動物となった。 私は動物として死に、人間となった。 どうして私が恐れること...

イブリースの告白

『ルーミー詩撰』 メヴラーナ ジャラールッディーン・ルーミー 「イブリースの告白」1   かつて私は天使であった。 私は神に仕えた、私は魂の全てを捧げた。 それ以外に、私の踏む道のあるはずもなかった。 与えられ...

羊飼いの祈り

『ルーミー詩撰』 メヴラーナ ジャラールッディーン・ルーミー 「羊飼いの祈り」1   道の途上でモーセは羊飼いを見た。 羊飼いは涙をこぼして一心に祈っていた。   わが主よ、選ばれたる御方よ どこにお...

神化

『ルーミー詩撰』 メヴラーナ ジャラールッディーン・ルーミー 「神化」1   蠅が蜜に落ちる。 体のどこもかしこも、部位の別なく 蜜に絡めとられて動かなくなる。 「イスティグラーク」、すなわち 忘我の境地という...

見えざる力

『ルーミー詩撰』 メヴラーナ ジャラールッディーン・ルーミー 「見えざる力」1   我らは葦笛、奏でる調べはすべてあなたのもの 我らは山々、響くこだまはすべてあなたのもの 我らはチェスの駒、勝利も敗北もあなたの...

礼拝の魂

『ルーミー詩撰』 メヴラーナ ジャラールッディーン・ルーミー 礼拝の魂 1   ジャラールッディーンは問われた。 「定められた礼拝以外に、神に至る道はありましょうか」 「否、」彼は応えた。 「だが礼拝とは、定め...

悪きもの、この愛すべきもの

『ルーミー詩撰』 メヴラーナ ジャラールッディーン・ルーミー 悪きもの、この愛すべきもの 1   この世に、絶対の悪などというものは存在しない。 悪とは相関的なものだ。この事実を認めなくてはならない。 永遠なら...

見せかけの知識

『ルーミー詩撰』 メヴラーナ ジャラールッディーン・ルーミー 見せかけの知識 1   ねえ、きみ、 きみはいったいそれを知っているのだろうか、 きみはそれを理解しているのだろうか。 それともきみは、薄々は感じて...

想い人は「わたし」

『ルーミー詩撰』 メヴラーナ ジャラールッディーン・ルーミー 想い人は「わたし」 1   ある男が、愛しい想い人の住まう館の扉を叩く。 「どなた?」想い人が尋ねる。 「私です」男は答える。 「お帰りになって」想...