いいこともあれば、わるいこともあれば、気まず過ぎることもある。
彼らはそれを「旅」と呼ぶ ––
1. 「convert(改宗者)です」と自己紹介すると、ボーン・ムスリムがやって来て「convertじゃなくてrevert(復帰者)と言え」と訂正を入れてくる。
「改宗者なんだけど、家族が未だに喜んでくれてるの。わたしコーランに出てくるジーザス(pbuh)について勉強して、それからそれから」 「改宗じゃなくって復帰と言うべき。インシャアッラーいつかあなたの家族もイスラムに帰ってきますようにインシャアッラー」
2. 初対面なのに、改宗話を聞かせろと言う人たちがいる。
3. 一度も会ったことないのに、改宗後の家族の反応を知りたがる人たちがいる。
4. なんで敢えてやたらとヘンな場所で礼拝したがるの……
5. 改宗の理由をエスニシティやら見た目やら家族背景やらからあれこれ妄想してこじつけたがる。
6. 赤の他人に「いつ結婚するの」と言われる。
7. 誰かがウドゥしてるのを初めて実際に目にしたとき。
8. こんがらがるマズハブの違い。
9. どこの集まりに顔を出しても自分がおかしいんじゃないかって気がしてくる。
10. なんかグループみたいの作ってかたまってる人たちにわれわれのシャイフに従えとかわれわれの解釈に従えとか言われる。
11. 同じ法学派じゃないと知った途端、こっちが侮辱したみたいに受け取る人たちの反応。
12. 「ムスリムになってみてどうお?」って、それを聞いてどうしたいのか。
ちょう最高、ほんと幸せ、うんうん、いい感じ、うんうん、気にしてくれてありがと –– で?!
13. 「ちゃんとしたイスラムを教えてあげるよ。」
14. 改宗者だからイスラムのことは【何も】知らないと思ってた、と驚かれる。
15. 改宗者だろうがイスラムのことは【何でも】知ってないとだめだ、と叱られる。
16. モスクとかハラカとかで紹介されるときの肩書きが「改宗者」。
17. 超絶ひとりぼっちのラマダン&イード。
18. モスクで何かあったらしいんだけど、誰も教えてくれなかった。
19. アラビア語学習にやたらと情熱を注ぎまくる。
20. 結果、アラビア語学習をほとんどあきらめかけてる。
21. 翻訳のコーランなら10種類以上持ってるんだぜ。
22. 未だに自分がムスリムになったことを知らない友人たちとはとっくの昔に縁が切れている。
23. 御婦人マター:いったい何をどうすればチュートリアルでやってるみたいなスカーフの巻き方ができるのか。
24. 一回だけ会ったことのある人からイードとか、パッケージツアーとか割引セールとかの長大なテキストメールががんがん送られてくる。
25. モスクに通ってるうちに、色んな言語の良く聞くフレーズがかなり分かりはじめてくる。
26. ベーコンってうまいんだろ?とか言ってくるやつ。
27. アルコールに関する質問。っていうか質問系はもう全部やめにしよ?
28. 「シャイフは誰なの?」「マルジャーは誰なの?」
29. アラビア語が分からなくてもムスリムになれるということが分からないムスリム。
30. 最初の数年は理解不能だったファジュルとかいうコンセプト。
31. 初めてスフールを食べそこねたとき。
32. イスティンジャー。
33. コミュニティのみんながイードの日を決めてるのを見てる。
まあもうとにかく慣れたり、すり合わせたりしなきゃいけないことがいっぱいで、
要するにアルハムドゥリッラー。
サブル力がアップして、いちいち動揺しなくなりますように –– アーミーン!
元のコラムはThe Muslim Vibeというサイトのこちらです:33 situations that converts to Islam know only too well
The Muslim Vibeは今年で3年めの、ムスリム周りの諸々を集めた読みもの系が中心のサイトです。最初は別のもっとdecent & delicateなのを日本語にする話だったのだが、なんとなくこっちを先にしてみました(別にこれ(↑)がdecent & delicateではない、と言っているのではない)。
キャット・スティーヴンス。何年か前に芸名をユースフ・イスラムからキャット・スティーヴンスに戻したんですよね確か。
キャット・スティーヴンス。
ああキャット・スティーヴンス、キャット・スティーヴンス。