前回からの続きです。
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8世紀/1~2世紀 ウズラ族の詩人ジャミール没。彼がブサイナに捧げた献身的な愛はスーフィー詩人の模範となる。
715/96~97 イェルサレムのアル=アクサー・モスク完成。伝統的に、預言者ムハンマドの神秘体験「夜の旅」の目的地とみなされている。
728/110 ハサン・アル=バスリー没。バスラの求道者たちの指導者であり、禁欲的スーフィーの原型。
748/131頃 マーリク・イブン・ディーナール没。バスラの禁欲家。
749/132頃 ファルカド・アッ=サバーヒー没。バスラの禁欲家。
750~1258/133~656 アッバース朝時代。新たに首都として造営されたバグダードが、初期の著名な禁欲家たちやスーフィーたちの一団の中心地となる。
765/148 ジャアファル・アッ=サーディク。シーア派指導者。(大多数のシーア派にとっては)第六代イマームであり、神秘道の釈義の歴史における重要な人物。
767/150 アブー・ハニーファ没。クーファの法学者。ハナフィー学派という呼称は彼の名に由来する。ムカーティル・イブン・スライマーン没。イラクの著名な解釈学者。
770/153 ウマル・イブン・アブドゥル=アズィーズ(ウマル二世)没。ウマイヤ朝のカリフ。スーフィーやその他の信仰者たちからは、ウマイヤ朝統治者の中ではより非世俗的な、敬虔な統治者の模範とされた。
772/156 ハビーブ・アル=アジャーミー没。禁欲主義者として重要な人物。
777/161 イブラーヒーム・イブン・アドハム没。ホラーサーン出身の禁欲主義者。
795/179 マーリク・イブン・アナス。 メッカ生まれ。スペインおよび来たアフリカで支配的なスンナ派法学の開祖。
750~850/133~236 この時期に、以下の四大スンナ派法学の開祖とみなされる学者たちにより、コーランの法解釈はより体系的な形態に整備された。
ハナフィー派 → アブー・ハニーファ(767没)
マーリキー派 → マーリク・イブン・アナス(795没)
シャフィーイー派 → アッ=シャフィーイー(820没)
ハンバリー派 → アフマド・イブン・ハンバル(855没)
800/184没 バフルール・イブン・アムル没。遠慮会釈のない社会批評でその名を知られた「賢い愚者」。
9世紀/2~3世紀 アブー・アリー・アッ=シンディー没。おそらくバーヤズィード・アル=バスターミーの神秘道の師であったと考えられる。リハーナ・アル=ワーリハ没。神秘家の聖女。ラービア・アッ=シャーミーヤ没。シリア人で、アフマド・イブン・アビー・ル=ハワーリーの妻。絶えず神秘道の階梯を移行してゆくことでその名を知られた。
801/185頃 ラービア・アル=アダウィーヤ没。女性詩人、禁欲家、バスラの神秘家。単なる禁欲主義からの脱却を望んだことで知られ、そのため最初の真のムスリム神秘家とみなされる場合もある。
809/193 ハールーン・アッ=ラシード没。アッバース朝のカリフ、千一夜物語の「英雄」。
810/194 シャキーク・アル=バルヒー没。神秘道における「階梯」の議論を提起した最初の人物。
815/200 マアルーフ・アル=カルヒー没。バグダードの傑出したスーフィー。
820/205 ムハンマド・イブン・イドリース・アッ=シャフィーイー没。中東の中央部、インドネシアなどにおいて主流のスンナ派法学の開祖。シャンカラ没。ヒンドゥー教シヴァ信仰派の神秘家、哲学者。
824/208 サイイダ・ナーフィサ没。預言者の子孫にあたる女性。美徳と敬虔で知られる。今もなお、信仰者たちがカイロの墓地を訪れる。
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大事な名前が沢山あがってきました。この中から印象的なひとを一人、と言われても選びようがない。ので、自分で自分の意表をつく感じでハールーン・アッ=ラシード。
カリフはなんでいつもお風呂に入ってるの。
「ニザーミーがデビュー作でそういうお話を書いたから。」
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