前回からの続きです。
*****
20世紀/14~15世紀 ヨーロッパやアメリカでスーフィー教団が設立され始める。
1914/1332 シブリー・ノウマーニー没。ウルドゥー語でルーミーの伝記を執筆した(1905年刊行)。馬啓西(Ma QiXi)没。中国のスーフィー改革者。
1925/1344 トルコ共和国建国の祖ケマル・アタテュルク、世俗国家宣言の後、改革に抗議する全てのデルヴィーシュ教団を違法化。
1927/1346 アマドゥ・バンバ・ムバケ没。セネガルのカーディリー教団シェイフ。
1933/1351 サイイド・アフマド・サヌーシー没。北アフリカの神秘家、サヌーシー教団第3代シャイフ。
1934/1353 アブー?ル・アッバース・アフマド・アル=アラウィー没。ダルカウィーの聖者。後に精神的治癒を中心とする自らの教団を始める。
1938/1357 ムハンマド・イクバール卿没。インドのスーフィー学者、哲学者、著述家。
1943/1362 ムハンマド・アシュラフ・アリー・サンウィー没。インドのスーフィー指導者。
1946/1366 アミール・ハムザ没。マレー語で神秘詩を著した。
20世紀中頃/14世紀 モロッコからマレーシアに至るまで、ムスリムが多数を占める国家がヨーロッパ植民地支配からの独立を果たす。
1951/1371 サイイド・ザウキー・シャー没。インドのチシュティー教団シャイフ。
1958/1378 馬振武(Ma Zhenwu)没。中国の回民蜂起におけるスーフィー指導者。
1978/1399 シャヒードゥッラー・ファリーディー没。
1986/1407 バワ・ムハイヤッディーン没。スリランカ出身。ペンシルバニアに指導部を置くアメリカにおける大規模なスーフィー・グループの指導者。
2003/1424 アンヌマリー・シンメル没。ドイツ出身の学者。スーフィー思想と文献理解に多くの重要な貢献を果たした。
*****
これでおしまい。時間を経るにつれ、アラビア半島からヨーロッパ、アメリカにも広まっていく感じでまとめてある年表でした。「広まっていく」と書いたものの、「薄まっていく」感じでもあるかもしれないですね。と、いうか遡ればさかのぼるほど、歳月と共に水分が蒸発して濃ゆくなってる、という方があたっているのかも。何にせよこれでおしまい。夏もおしまい。
シャヒードゥッラー・ファリーディーさんは英国人の改宗ムスリムです。キリスト教徒の家庭に育ち、フジュウィーリー『隠されたるものの開示』を読んでイスラームに開眼。インドでチシュティー教団のシャイフに師事し、40歳で免許皆伝、その後の約30年、死没するまでカラチに暮らしました。