「冥土の道に王はなし」

『ルーミー詩撰』 メヴラーナ ジャラールッディーン・ルーミー 「冥土の道に王はなし」 1   目隠しをされた旅人たち 正しき者も、悪しき者も 神はひとしく鎖につなぎ 御前へと引きずり出したもう 誰もが不承不承に...

聖者は永遠を見る

『ルーミー詩撰』 メヴラーナ ジャラールッディーン・ルーミー 聖者は永遠を見る 1   凡人が、磨きをかけた鏡越しに見るものであっても、 導師ならば、磨かれる以前の鉄塊にさえはるかに多くを見る。2 導師とは、天...

神を自然の中に見る

『ルーミー詩撰』 メヴラーナ ジャラールッディーン・ルーミー 神を自然の中に見る 1 世界は氷に閉ざされている、その名も جماد –– 生なきもの –– 。 جامد とは、おお、師父よ。それは〈硬く閉ざされたもの〉を...

存在の行く末

『ルーミー詩撰』 メヴラーナ ジャラールッディーン・ルーミー 存在の行く末 1   この世にデルヴィーシュは存在しない。仮に存在したなら、 そのデルヴィーシュは、現実のものではない。2 そこにあるのは、後に残さ...

この宇宙の魂

『ルーミー詩撰』 メヴラーナ ジャラールッディーン・ルーミー この宇宙の魂 1   大いなる軌道の内側に繰り広げられる 諸世界の何という不思議な回転 森羅万象が環となってめぐりめぐる この意識の大海! その上を...

われらの内なる悪について

『ルーミー詩撰』 メヴラーナ ジャラールッディーン・ルーミー われらの内なる悪について 1   ライオンが、うさぎを連れて出かけてゆきました。 ふたりは一緒に井戸まで走り、それから中をのぞきました。 井戸の中に...

神意の旗持つ者たちへ

『ルーミー詩撰』 メヴラーナ ジャラールッディーン・ルーミー 神意の旗持つ者たちへ 1   赦す御方たる神は、その永遠のご意志とご命令を、 相反する何ものかをあらわすことにより明らかにしたもう。 番いなくして示...

われらが真の名前

『ルーミー詩撰』 メヴラーナ ジャラールッディーン・ルーミー われらが真の名前 1   学べ、「知る者」が学んだように。 「全てのものの名」を学ぶことの、最も深い意味について学べ。2 われらにとり、名とは姿かた...

ならわしとひらめき

『ルーミー詩撰』 メヴラーナ ジャラールッディーン・ルーミー ならわしとひらめき 1   耳がもたらすものは、幾重もの媒介を経由している。 だが愛する者の目は、愛されし者とじかに繋がっている。 耳から得られるの...

合一の状態

『ルーミー詩撰』 メヴラーナ ジャラールッディーン・ルーミー 合一の状態 1   王の中の王と私は似ても似つかない、王の中の王ははるかに遠い –– だが王の輝きが放つ光なら、わたしは得ている。2 おなじひとつで...