12/31のわしぽすブログに「アメリカ人のご機嫌っぷりは異常。ずっと異常」ていうのがあがっていました。
Chart: Americans are in an unusually good mood ― all the time
「今日はどんな日?ふつう?それともいい感じ?それともやな感じ?」っていうサーベイで、実施したのはPRCです。質問者は、回答者にまずは別の話題をふってリラックスというか打ち解けてもらい、それから「今日は調子どう?」的な質問をする。と、いうプロセスで44カ国、48643人からの回答を集計したところ、2014年は世界の皆さんのうち約2/3が「いつも通りの日」、27%が「いい日」、7%が「わるい日」を過していた、という結果が出たのだそうです。
で、「富裕国では『いい日』を過しているひとはごくわずか。ただしアメリカを除く」。サイトには、過去何年か分の一覧などもありました。
日本人はここ数年、もうずっと「ふつうの日」を過しているのらしいです。「悪い日」を過してるひとは少ないけれど、「良い日」を過してるひとも少ない。見知らぬインタビュアーに今日の気分を尋ねられたら「えっあっ、んーまー、ふつうかな?」と、誰に質問してるの?あなたが質問されてるのよ?何で語尾あげるの?っていうトーンで、ちょっと戸惑いつつ&はにかみつつ答えるであろうこの島の民の様子がありありと目に浮かびます。いとおしいですね。
同時に、同じように見知らぬインタビュアーに「調子どう?」と尋ねられたら、見知らぬだなんて何を言っているんだもう出会っちゃったし友達じゃないかワッハッハ、「最高!最高だよ!」と答えるのがこの場合絶対に絶対に絶対に「いいこと」なんだ、と固く信じて疑わない(疑わないように努力している)、星条旗の下の「市民」の様子が、これもまたありありと目に浮かびます。ああ、いとおしい。
エジプト人が突出して「悪い日!」って答えていますけど、あのひとたちの場合、それは単なる「会話のきっかけ」に過ぎない。いかに悪い日であるかをマクラに、どう聞いても楽しそうとしか思えない調子で得々と延々と語り出しそうです。まあ本当のところ、いろいろ大変だろうとは思うのですけれどそれもそれでいとおしいです。逆にパレスチナなどは日本の3倍のひとが「いい日!」って答えてますが、これはもういとおしいを通り越してけなげ過ぎてなんだかせつなくなってしまうし、イスラエルでは7割が「ふつう」と答えてるのも色々とこう、深読みしたくなってくるものがあります。
パレスチナは国際刑事裁判所への加盟手続きを始めたそうですね。
思うところは色々あるのですが、えーと。同じ千代田区なら、二番町のイスラエル大使館の前でボイコットだの抗議活動だのよりも、麹町のパレスチナ代表部におこころづけ、の方向でいきたいと思います。つかイスラエル大使館の前でわあわあしても、イスラエルの国防予算をつり上げるだけのような気が。
はなしがそれました。
同じ南米大陸でも、アルゼンチンとブラジルではなんかやっぱりちょっと違うんですね。まあボルヘスとパウロ・コエーリョじゃぜんぜん違うよな。パキスタンの言う「いい日」っていうのは、あれ本気で「いい日」って言ってそう。ニカラグア、ナイジェリア、コロンビアあたりのことは全く分からないけどそっか「いい日」か、良かったよかった。
「2015年がよい1年でありますように」。えぶりでいいずぶらんにゅーでい!
別のところに書いたのを、こちらに保存しました。