ちょっと前から”ramadan”で検索をかけては、この聖なる月の周辺をうろうろとななめ読みしています。
例えば、これなどは保存版ですね。
Ease your child’s Ramadan fasting with these tips
サウムが義務となる年齢に達していないものの、ラマダンに参加したがる子どもは少なくない(これは本当にそう)。そうした子どもの、ほとんど初めてとなるサウムをできるかぎり楽にしてあげるのは周囲の大人たちの義務です。と、いうわけで専門医から10のアドバイスを、という記事。
1. スフール(日の出の前に取る食事)をきちんと時間通りにしっかり食べられるよう、早めに就寝させること。ラマダンだからといって睡眠時間を減らさないように。しっかりと睡眠時間を確保すれば、授業中に居眠りしたりすることのないよう、しっかりと睡眠時間を確保すること。
2. ミルク、卵の他にも色々な材料を使って、健康的で高エネルギーの食事を用意すること。一日中、水分を取らずにいても大丈夫なように、フレッシュジュースやその他の飲み物を用意すること。果物と野菜をふんだんに使うことが大事。
3. スフールを急かさないこと。同席する大人たちは、例えば自分たちの最初のラマダンについて語って聞かせるなどして、子どもたちが楽しんで食べられる環境作りをすること。
4. スフールの後で少し眠れるよう時間を配分すること。8時間の夜の睡眠+ちょっとした「お昼寝」タイムを作れるよう工夫して。
5. 断食だけにフォーカスせず、チャリティなどの宗教実践にも積極的に子どもを参加させること。
6. のどが乾いたり、体力を激しく消耗したりするような運動はさせない。
7. イフタール(断食後の食事)作りのお手伝いをさせてあげること。子どもが大好きなデザートや、お気に入りの食器を使わせてあげること。
8. 断食後、最初に口にするのは水となつめやしが最も好ましい。揚げ物やジャンクフードでは駄目。砂糖や小麦粉を大量に使った食べ物は後回し。自家製のスープで、必要な塩分やミネラルを補給。
9. スフール抜きの断食は駄目。イフタールの食べ過ぎも駄目。
10. 子どもがモチベーションを持続できるよう、断食ができた時にごほうびをあげるのはOK.
……と、かいつまむとこのような感じ。いいなー。誰かんちの子どもになりたい。
それから、こんな記事もあった。
SR50,000 for hiring a maid for Ramadan
当局の再三の警告にも関わらず、ラマダン前になるととりわけふくらむサウジアラビアの「メイド闇市場」について。
最近ではインドネシアなど、直接どこかの国を名指しで言及しているわけではないにせよ「もううちの国の家事労働者を住み込みで働かせない!」と言っている。サウジアラビアでのメイド(主に外国からの出稼ぎ労働者諸姉なわけですが)虐待についてはもういちいち説明せずとも知れ渡っていることであるし、何と言うかまあ。一度だけ、ひとこと申し述べておきたいんですが、「メイドにあれを盗まれただのメイドが言うことを聞かないだのと言いふらすのは、自分が主人(女主人)として尊敬されてないと言いふらしているようなもので、みっともないからおやめなさい。盗まなくても、さぼらなくても満足させられるだけの給料を払いなさい。払えないなら、自分でおやんなさい」。
今日はこんなのとか。
Discounts on 5,000 items during Ramadan
アブダビ首長国連邦。ラマダン中、十分に物資が行き渡るよう、食料を中心に5000種の物品を最大70%オフ。ばらまきに必死ですね。や、別にいいんですけどもね。
Mango Launches Clothing Collection for Ramadan
スペイン発のファストファッション・ブランド「Mango(マンゴ)』が、今年も「ラマダン・スペシャル・コレクション」をローンチ。こんなの:
DKNY(ラマダン・コレクションの先駆け)だとか、D&Gだとか、もちろん今年も参戦している。
そしてわたしのメールボックスにも、あちらこちらのムスリム本屋だとかレストランだとか、何年も前に泊まったどこぞのホテルだとかからばんばん「ラマダン・セール」「スペシャル・イフタール」「ミゥラージュ・イン・どこそこ」みたいな、おかねをつかえー、おかねをつかえーというお知らせが溜まりはじめている。そろそろ、何かひとこと言いたくなってるやつがどこかにぜったいいるだろ、と思ったら案の定いた:
Ban Ramadhan Advertisements
“Consumers’ Association of Penang”って、「ペナン消費者協会」であってるのかしら。マレーシアじゃないですか。「宗教の商業化にノーと言おう!」って、ふだん「ハラール認証ハラール認証」「ハラール金融ハラール金融」ってもりもりやってるあんたがどの口でそれを言うんですか。
おかね、使えるひとは使ったらいいと思いますよ。「喜捨」とか、なんか「チャリティ」みたいなイメージで考えるよりも経済の話として考えた方がいろいろ具合がいい。
あとなんか「ラマダンだし盛り上がって行こうぜ」とか言ってるとんちきな人たちもいますが、ねむいので細かいことはまた明日にでも書き足そうかと思います。