ロンドン住まいの知人から、wordery.com というオンライン本屋さんの存在を教わりました。
「世界どこでも送料無料」を謳っています。そして御本のお値段も、某所と比べて若干お安め。どういう仕組みでそれが可能なのかはよく分からないまま、ついふらふらと一冊、注文してしまいました。注文したのはこれです:
Shamanism and Islam: Sufism, Healing Rituals and Spirits in the Muslim World
著者のおひとりティエリー・ザルコンヌ氏は一冊、日本語になっている御本があります。
……いや、もう一冊あった。
スーフィー、シャーマニズムときてシャーマニズム&スーフィー、いや違ったシャーマニズム&イスラムかあ。なんだか順当っていう感じで良いですね。
で、そのShamanism and Islamをwordery.comで注文してみたのですが、注文というか正しくは予約注文なのですが、ペーパーバックの発売予定日が10/30で、注文確定後に「10/30の発売から6〜10日以内にお届けします」という表示が出ました。日本もフリーシッピングの対象です。ちなみに同じ御本を某所で検索したところ、今日現在でお届けは12月ごろ、という表示が出てます。お値段もちがう。
気になって、サイトをあちこち閲覧したんですね。FAQとかABOUT USとか。そしたら、なんかいろいろとちょっと良い感じなんです。例えばFAQ:
– 電子書籍は扱ってるの?
いいえ。リアルライフの、ちゃとした、紙でできた本を手にするあの感覚にまさるものはない、と私たちは考えていますので。
つよい!
– イギリスにちゃんと税金は納めてるの?
はい。私たちの拠点はイギリスにあります。そして私たちのビジネスはすべてイギリスの納税対象になっています。
つよいつよい。ちょうつよい。
– どうして1000万冊以上も品揃えできるの?
若干、自分たちでも在庫を持ってます。あとは世界じゅうの出版社や販売業者とのネットワーク。そのおかげで、すべての人の好みやニーズにかなう御本を提供できるというわけ。
どんなネットワークなんだか、気になってしかたがない。
ABOUT USにある口上によると、「40年以上も書籍販売にたずさわり、互いに読書にかける情熱を分かち合ってきた友人どうし5人で集まって始めた」んだそうです。そして全員が、ネットでの書籍販売には「本を買うことの喜び」はなく、そこにはもはや魂がないと考え、この状況を打開するためには「ぜひともオルタナティブが必要」だとして立ち上げた、との由。言うねー、大英帝国の末裔。
ここのところ、自宅の本棚から「これはもういいかな」と思う御本を二冊、三冊と抜いてはジャーミイに持ってゆく、ということをしています。寺男氏(仮名)が夏頃に言うたのです、「本というのはみんなで読まなきゃ意味がない」。わたしは電子書籍は読みませんのですが、あれは貸し借りとか、できるものなのでしょうか。読み終わったから誰かにあげよう、というようなことができるものなのでしょうか?だとしたら、ここから後は何の意味もないたわごとになりますが、紙の御本の愛すべきところのひとつに、この「みんなで読む」ことができる、というのがまちがいなく数えられるでしょう(わたしは変態なので、「何よりにおいがたまらん」とかそういうことを言い出したりもするのですが)。
で、まあ何冊づつかを手放すうちに本棚周辺も心なしかすっきりしはじめたところでworderyを知ったのも何かのお導きであろうと考えることにして、以降は洋書のたぐいはworderyでお買い物することにしました。
また本棚からはみ出しはじめたら、ジャーミイに持っていきゃあいいわけだし。うふふ。